某地域包括支援センター職員のひとりごと

高齢者福祉に従事している社会福祉士の筆者が、様々なネタを書いていきます。30年近く、アマチュアですが音楽と関わっています。皆様のお役に立てれば幸いです。

キレる暴走老人 第2楽章

タレントの宮地佑紀生氏が、共演の女性をマイクで殴るなどして逮捕されたという報道がありました。

理由として「病気ではないか。」と疑う声もネット上に散見されます。

若年性の認知症も疑われるかもしれません。

 

私も激高した利用者様から殴られることもしばしばありました。

 

ピック病or前頭側頭葉型認知症

ピック病 - Wikipedia

前頭側頭型認知症 - Wikipedia

これらの診断を受けいている高齢者は、アルツハイマー認知症(以下ATD)と比較しても少ないのですが、疑わしい事例は多数あります。

ほぼ全ての疑わしい事例は所謂「キレる老人」でした。

 

医師は通常、画像(CT・MRI等)での診断や診察時の様子で、ATD等の診断を行います。

つまり「日ごろの生活」について何もわからない場合が少なくありません。

 

認知症も様々な種類があり、疾患のタイプによって日ごろの生活が変化してきます。

 

最近、しばしば聞くようになったレビー小体型認知症(以下DLB)では「幻視や幻覚」が見られることが多いとされ、性格的に「仕事一筋」だった人に多いようです。

またパーキンソン病も深く関わっている様子で、DLBの患者さんではすり足での歩行も多く見られます。

それに加えて「薬が効きすぎる」という性質もあり、「風邪薬が効きすぎた」ということや「服薬拒否」などの症状も多く見受けられました。

レビー小体型認知症 - Wikipedia

 

話はピック病・前頭側頭葉型認知症に戻ります。

過去の記事と重複する部分もありますが、私の経験ではこの疾患の特徴として、

・歩行が通常通りできる(徘徊する)。

・会話はある程度、成り立つが、言語が出てこないことがある。

・急にキレる。

上記が見られることが多かったように思います。

またATDの診断がある方よりも、記憶関連は保たれているが、言語が出てこない傾向がありました。

 

有名な某認知症治療薬を服用すると「キレる」ようになった事例も多々あります。

幸いなことにほかの医師に受診。服薬を中止し、その後は穏やかに生活できたという方もいました。

 

DLBとピック病の合併を疑う方もいると、某有名医師が記事を書いていたこともありました。 

 

いずれの認知症にしても、早期発見と治療は有効だと考えています。

あくまで「適切な」治療ですが…。

 

通院しているのに認知症の症状でお困りの方には

セカンドオピニオンを強くおすすめします。

 

過去に私が出会った「最もピック病っぽい方」は自宅から脱走し、何週間後かに川で発見されたそうです。

文字通り三途の川だったのでしょう…。

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ちょうどクレマチスや紫陽花が咲き誇る初夏のことでした。

 

昼休みのひと時、故人に思いを馳せ、ドヴォルザーク交響曲第8番の第4楽章を聴きながら書きました。

ピック病のように緩急の激しい曲です。

 

※あくまでも私見での経験談や統計・研究ですので、私が所属する法人や会のポリシーとは無関係な話です。