認知症 ~Senior moment~
私が日ごろからバトル?している認知症についてざっくりと説明します。
認知症、それは「正常に発達した脳における、器質的な疾患によって、引き起こされる(一部を除いて)不可逆的な脳機能の低下」を指す。
「生まれつき障がいをお持ちでない方の脳に病気があり、(一部改善するものはあるが)治癒することのない脳みその問題」と一般の方々には伝えています。
私は新卒の頃からこれが正しいと思っていますが、認知症の専門家でなくてはならない介護職員の大半は「認知症=物忘れ(Senior moment)」だと思っているふしがあります。
要するにどういうものか分かっていない人が多いということです。
とある研修会中、認知症分野で権威のある講師に「認知症とは?」と問われて「怖い」と真顔で発言したベテラン介護士がいて主催者(私も含む)一同、凍りついた記憶があります…。
私は普段、「CDから吸い出したWAVのデータが、何らかのバグやウイルスによってMP3(8kbps)に変換され、情報量が低下して、その他に何らかの被害がある状態のようなもの。」とITのリテラシーのある方には説明しています。
認知症の正確な確定診断とは、現在のところ生前にはできず、死後の解剖等が必要な場合があります。
認知症の検査は簡易なものから、高度医療に頼ったものまで様々なものが存在します。
改訂版・長谷川式簡易知能スケール・Mini Mental State Examination・CT・MRI・MIBGシンチグラフィーなどとわけのわからないものがあります。
改訂版・長谷川式簡易知能スケール・Mini Mental State Examinationは介護経験がなくてもできますので、読者諸兄のご家族にも簡単に実施できます。
失点した部分で見当識・記憶力・計算力・言語力・図形的能力がわかり便利です。
居宅にて高齢者を介護されている方は一度、実施してみることをおすすめします。
また、これらの結果をサービスを利用している事業所へ教えると、より本人に合った介護をしてもらえることがあります。
上記のような介護士いないことが前提ですが…。
また最近ではセカンドオピニオンの有効性も実証されています。
認知症外来だけでなく、神経内科や地域密着型の町医者にかかるなど、様々な視点で認知症に接していくのが、介護を楽にするための近道だと私は考えています。
「枯葉に咲く一輪」
NIKON D90 TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR DiⅡ VC
f/4.5 1/200 ISO200 +0.3
認知症であっても、個性があります。
認知症になっても上の写真のように咲き誇っている方もいます。
別の機会にそれぞれの症例等の紹介をしていきたいと考えています。
アルコール性認知症?のConsigliereがお送りしました。